陶箱の装飾 レリーフ調の仕上げ

近畿圏のコロナ緊急事態宣言が解除されました。ワ~イと喜んだらいいのか? 今日もゴルフの練習に行ったけど、気持ちの性かゴルフ場でもすっかり、全面解除の雰囲気、ここまで緩むとコロナの再発が心配ですね。

コロナの問題が完全に収束した感じ。

まだ確認はしてませんが、京都の陶芸スクールも多分来週からは再開か?

これだけ休むと半分気持ちはうれしいいけど、あと半分は少し気分がブルー。毎日、往復3時間位もかけての車の運転も少しおっくう。少し贅沢と言うか我がままかも知れませんけどね。

陶芸好きな皆さんも陶芸教室もいずれかは再開されるんでしょうね。やっぱり、嬉しいでしょうね。

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以前、Youtubeのチャンネル登録者から、”レリーフも挑戦してください”と言ったコメントがありました。確か、私の染付の作品を見た人からだったと思いますけど。

レリーフ? 一体何だろう?と思っていて以前に調べて見ていたんですが、簡単に言えば、ウェッジウッドのあの装飾技法を思い起こして貰えばいいでしょう。

ウェッジウッドのレリーフは、ジャスパーウェアーの一つの装飾方法なんですが、日本語で言えば、貼花だそうで、磁器の上に別の型で作ったいろんなモチーフを貼り付けたものなんです。

英語ではreliefと書きます。日本語では浮彫細工と言うそうで、素材を少し掘り込んだだけのほぼ平らなローレリーフ(浅浮き彫り)と、彫刻と同じくらいの立体感があるハイレリーフ(高浮き彫り)に分かれるそうです。

日本の鎌倉彫りなどは、ハイレリーフなんでしょうね。

そんな感じなんです。そうなんだ。であれば、以前から、花瓶などで、随分レリーフは作って来てます。そして、今日は、陶箱にそのレリーフ装飾をして見ます。これで、13個目の陶箱で、10個は全てレリーフの装飾をして素焼きが完了しているはずです。

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いつものローレリーフであれば、上の花瓶の様に仕上がります。磁器に花の文様を彫り込んだものに、月白(青白磁)の釉薬を掛けて本焼き。淡い青磁の濃淡で、彫り込んだ文様がくっきりと浮かび上がります。


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こんなモチーフをインターネットで探して鉛筆で下描きをして、彫り込んで行きます。鉛筆で描いた部分を錐の先見たいな鋭利なものでガリガリと線彫りして行きます。彫刻刀を使ってもいいけど、錐が作業が早くて効率的。この方が”きりがいい”。 下手なオヤジギャグですけど。

そして、次はその線彫りの重なっている部分や凹んでいる部分を中心から削って行きます。この作業はL字のカンナを使えば綺麗に出来ますよ。

言葉での説明は難しいけど、例えば、葉っぱが2枚重なっているとしたら、重なっている部分の境界線を削れば、上の葉っぱと下の葉っぱに立体感が出て来ます。

下の葉っぱ全体を削る必要はありません。そんな人はいないと思うけど、だんだんに削って行ったら穴を空けちゃいますよ。

この場合は中央の花芯から、花びらの重なりを削って行き、最終的には周辺まで重なりを削って行きます。

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上の写真は別の作品。これは、鉛筆描きを線彫りしただけの作品です。これもありだと思います。線彫りされた部分に釉薬が溜まり、濃くなりますので、これで描かれた文様がくっきりと浮かび上がって来ます。

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こちらの作品を見て下さい。線彫りをした上に重なりを彫ってます。上の線彫りだけのものと、少し、重なりを彫ってローレリーフ調に仕上げたものは迫力が違うとはおもいませんか?

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そして、この3点は脚を付けて見ました。すでに素焼きのものは脚は付けてません。ですから、畳付きの底は無釉での仕上げになります。こちらは、3つの脚を付けることで、底ににも施釉も装飾も出来ます。


これは私のこの作品に対する思いなんですが、用途の一つとして、装飾品の小物を入れるジュエリーボックスとしても使えると思います。内側には、赤の毛氈を貼ってやれば、高級な宝飾箱になると思います。

如何でしょう?

今日はレリーフ装飾についての提案でした。

最後にこの陶箱は磁器です。磁器の大きなメリットは、磁器は細かな石の集まりですので、超硬カンナを使えば、サクサクと削り作業が出来ます。

陶土の作品では、鉄カンナなどで削る時に少しひっかかる感じが出ると思いますが、丁寧な作業で克服は出来ると思います。

それでは.
Have a nice day!


大物花瓶の染付

コロナの状況が好転してなによりです。そして、大坂の緊急事態も徐々に段階的に解除の方向の様です。今日テレビでやってましたが、スペイン風邪が第一次世界大戦中で発生して、その感染者は世界の人口の3分の1の人が感染したそうです。世界中で死者が出て、日本も感染者が2300万人、そして死者が39万人。

スペイン風邪と言っても、最初の感染者はアメリカで発生。その当時の戦争の影響でアメリカの兵隊により、世界中に広まったと言う事です。アメリカでは、戦争でなくなった人以上の人がこのスペイン風邪で亡くなったそうです。

日本の当時の人口が5000万にだそうで、如何にこのスペイン風邪が凄かったのか。。このスペイン風邪は、現代の科学分析ではA型のインフルエンザだそうです。このスペイン風邪は大正7年から9年まで、3波の発生があったそうです。

詳しいことは、ウィキペディアなどに書いてありますので、興味があれば読んで下さい。

韓国でも、中国の武漢でも、コロナが再発しているようで、日本も同じ轍を踏むのではないかと心配です。

この暗い話はこれ位にして、今日のテーマの花瓶の絵付けを。


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この写真の花瓶は、以前に陶土で作ったものです。高さが320mm程あります。この作品を作るのには、約380mmの筒上げが必要になります。この400mm近い筒上げを磁器土でやろうとすると、相当の練習と技術力がないと無理です。この後に、磁器土で作ってますが、この練習作品がありましたので、絵付けをすることにしました。信楽の白に染め付けをしても発色が良くないのでもう一つ気が進まないのですが、廃棄するのは勿体ないので、取り敢えず絵付けをして見る事にしました。

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以前から、この大物にふさわしい絵柄を考えていたんですが、この牡丹の絵柄が一番似合いそうです。

鉛筆で下描きをしてから、呉須で骨書きを。牡丹は4輪。この牡丹の染付は陶芸で良く使われます。

正面図が多いですが、それでは余り面白くないので、絵画風に書いて見ました。

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骨書きを終え、枝葉を濃いだみで仕上げて見ました。上の写真は一応、だみが終わった段階ですが、全体的には少し薄いだみです。

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次が花びらの薄だみ。白い牡丹を描いてますので、軽くシャドーを描いて行くだけです。濃いだみの呉須に沢山の水を入れて超薄に。

ここからは、水を用意しておいて、呉須をだみ筆に含ませた後、筆先に少し水を含ませます。

この部分がグラデーションになります。最初は素早く水で描き自然に呉須が筆から降りて来て、徐々に呉須が濃くなり、グラデーションが付くと言う事です。

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右側から見た絵付け。陶土は、磁器土と違って、呉須がスムーズに吸い込みませんが、これを何とかするのが作者の腕でしょう。これで一応呉須での着色は完了です。

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ここからが仕上げ、薄だみや濃いだみにだみを重ねてコントラストと立体感を出して行きます。たとへば、葉っぱが重なった部分の下の葉っぱの端に少し濃いめのだみを重ねるて行くことで、奥行きが出て来ます。

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こちらが違ったアングルから。丁度、鉛筆デッサンをするようなもので、モチーフを見て、ポイントポイントを修正して行くだけで、絵にコントラストと立体感が出て来ます。

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これが最後の写真です。これが磁器であれば、いい作品になったと思うのですが、少し時間をおいて見直したいと思います。

本焼きをするかどうか50:50ですが、もしかしたらいい作品になるかも知れませんね。

最後にもう一つの裏技を。 薄だみで、グラデーションを入れた場合。 グラデーションに斑が出たり、思いよりも濃かった場合は、綿棒を使います。乾いた綿棒で、軽くこすってやって調整します。これは、プロの絵付師さんやる方法で、ベタ塗りをされた染付よりもリアルな表現が出来るでしょう。

たたらで作る菊文様一輪挿し

こんにちは! 

今日は、たたら作りのちょっとした裏技を紹介します。

裏技とは少し大げさなんですが、ちょっとした遊び心でこんな作品を作って見ました。

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綺麗な菊文様が入り、白化粧土の点描が。こんな作品手間暇かかると思いますよね。

でも簡単なんですよ。10分もあれば、作れますよ。ただし、乾燥は除きですけど。

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これはどうです? 右も左も同じ作品なんです。 百均で買って来た菊の小皿を上下2枚貼り合わせたものです。


たたらの厚みは、今回は5mm。本当は3mmで仕上げたかったんですけど。菊皿が一枚しかない。その為、貼り合わせが少し心配だったので。。

菊皿を2枚作ります。やり方は、先日のYouTubeのやり方。粘土を伸ばしてお皿にギャザーしながら押し込みます。後は丁寧ね菊の溝に軽い押し込んでやるだけ。これを少し乾燥させ取り出します。次は2枚目を同じように作り型からは外しません。

そして接着部にどべを塗って、一枚目を被せて貼り付けます。

少し乾燥させたら、上部に針で穴を開けます。そうしないと乾燥の収縮で割れますよ。

もう一つの裏技、この2枚の貼り合わせをへこませたときや、もう少し丸味を持たせたい時は。。

ストローを使います。針穴をストローの径に広げ、ストローを差し込み、息を吹き込みます。

粘土が丸く膨らみます。余り強く息を吹き込むと、粘土や継ぎ目が裂けます。適当に。。

簡単でしょう。後は乾燥を待ち、型から外して継ぎ目をカンナで成型。そしてイッチン描きで点描。簡単ですね。

本当であれば、菊皿は2枚あった方がいい。菊の文様を正確に合わせる事が出来ますから、上から下まで、菊の文様がつながった成型も出来ると思いますし、お皿を二枚合わせることでしっかりと密着出来ます。

口ですけど、あってもなくても良いですね。口を付けたかったら、土の紐を丸に貼り合わせて、口を付けたい部分に載せて成型をするだけ。当然その前に、口を好きな大きさに針で切っておきます。

形を崩さないように指で、内側から支えてやります。

手ろくろがあれば、使って下さい。簡単です。

自分でも驚くような作品になりますよ。

なんといってもたたらの薄い粘土でここまで出来るんですから。。

このやり方であれば、四角でも出来ますね。

是非作って見て下さい。

たたらで作るお皿 レース文様 & イッチン描きの作品

自宅自粛、大変お疲れ様です。やはり私たちは日本人だなと思いますね。自宅自粛と言われるだけで、ほとんどの国民が不要不急の外出を避けて、その効果が出て感染者がドラスチックに下がり始めました。

私が知っている海外ではこうは行かない。ロックダウンと言った強制的な方法を取らないと秩序が保たれないところが多いですから。

今日は自宅でも出来る陶芸をYoutube動画にして見ました。

粘土さえあれば、家庭にある道具だけで、自分好みのお皿が作れるでしょう。

レース文様など必要ないですね。そこらにあるカーテンや凹凸のある端切れを使えば、後は、麺棒見たいな丸い棒と片栗粉があれば大丈夫。

百均に行って、道具や器などを買って来ても時間つぶしになります。

京都の窯元はやはり、休校になってしまった。昨日は、往復3時間程も掛けてすべての作品を素焼きに出して来ました。毎度思うんですが、何とか陶芸のペースダウンをしないと大変な事になりそう。ところ狭しと置いてあった箱が消えて少しスッキリしました。

陶芸をステップうアップする装飾の技術 一輪挿し

雲一つない青空と強い日光の一日の始まり。自宅自粛の日がやはり延長されて後一ヵ月も。

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久々に赤土の余りを使って一輪挿しを作って見ました。最近の作品は電動轆轤での作品が多くて、丸くてきれいな作品が多いです。

上の写真の作品みたいなもんで、半磁器の染付。作品的にはいい出来ですが、もう一つ魅力がない。何かアピールする個性とか、魅力がないように思います。

今回はしかも赤土。久々に筒上げをして一輪挿しを作ってみるか。。今回のテーマは、筒上げと削り仕上げ。

作陶が終わって、この作品に合う湿台がない中で、ほぼ自分の思う形の一輪挿しが出来上がりました。

でも冒頭の写真の小物のようなもので、だれでもつくれる味気のない作品になってしまいました。

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出来上がりの作品の写真が有ったら、ビフォアー・アフターの違いが分かるのですが、本体に3本の曲線を削りで入れて見ました。

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そして口縁も三分割して、渦状の切れ込みを入れてみました。

写真では、少し斜め上からの撮影で、鶴首が少し太く見えます。もう少し、細く作った方が、洗練されたイメージななったかなと思います。

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彫の線は、作品を三等分して、墨汁で下書きをします。後は丁寧に線を彫って行きます。まずは剣先カンナで細い線を彫ってやって、徐々に他のカンナなどを使って彫を深く広げて行きます。そして最後の仕上げには、上の写真のようなアルミ板を加工して線をシャープに仕上げます。

仕上げはやはり道具の良し悪しで決まるように思います。

見る人に取っては最後の結果だけしか見えませんので、この仕上げを如何に上手くやるかにかかって来ます。

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こちらは以前に作った作品です。こちらは、削りではなく、削りを終え霧吹きで柔らかく戻して、指で押し込んだものです。やはり、技法の違いで作品の趣が変わりますね。そうは思いませんか? 削った方はシャープで繊細、指の方は柔らかで温か味があると思うのですけどね。

今日はこれで!

ファイチン!

あなたの作品のレベルを各段向上させる電動轆轤と湿台での削りの基本 手びねりでも活かせる削りの基本

コロナの緊急事態下の外出自粛。退屈な日々を過ごしてます。この連休の期間中外出は食料品の買い出しに行ったのが一回だけ。模範的な日本国民になってます。

家の中は陶芸工房状態で脚の踏み場もないような状況で、5月31日まで、この状況が継続するとなると余りにも大量な作品が出来て困った事になりそう。

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鷹の染めつけの作品、七宝の半円で縁取りを入れて完成。そして、土ものの楕円皿には、牡丹の染付。

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こちらは、鋳込みの陶箱。これが11個出来てます。陶箱の蓋には桜、麻の葉などなどの文様を線彫りしてレリーフ調に仕上げました。青磁等の透明系の釉薬で仕上げれば、線彫りの部分に溜まった釉薬で、文様がくっきりと浮かび上がる事でしょう。鋳込んでも鋳込んでも、泥漿がまだまだ沢山ありますので、今後も作り続けて行きます。

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こちらは約15cmの磁器の平皿。このお皿は染付をすれば、立派な飾り皿になります。部屋の片隅にインテリアとして、この作品が私の強みをもっと発揮できる作品です。前回のものは、余りにも薄く削り過ぎて、本焼きで、縁が垂れてしまうものがありました。その失敗を教訓に、本焼きで垂れるのを見込んで、縁を少し持ち上がった形に、そして少し厚く作って見ました。このお皿が8枚。2枚程は破損してしまいました。

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こちらの角皿。以前に型押しで作っていたもので信楽の白です。このお皿にフグを染付して見ました。土ものですので、呉須の発色は劣るでしょうけど、可愛い角皿になりそうです。



この他にも、小皿20枚、抹茶茶碗が4点、そして花瓶が1本。又、別の機会に紹介します。



YouTube動画 ぐい吞みの削り


ぐい吞みの削りを動画にして見ました。プロの職人さんとの違いは随所にありますが、意外な盲点が削り。プロとアマとの差はここにもあります。プロであれば、これ位のぐい吞みであれば、5分もあれば同じものが作れます。そして、失敗し易いのがアマ。プロとの違いは作陶にもあります。プロの職人さんが作ったものは簡単に削れます。最低限の土で作られてますので、それほど大量の土を削る必要もありません。

でもいつも感じるのは削りの手順や技術が全然違うと言う事です。やはり、アマは無駄な動きが多すぎる。まだまだ発展途上ですが、客観的に自分を見てみる意味もあり、ビデオにして見ました。

湿台の設置の仕方。湿台は作品に合ったものが必要です。湿台の上がぐい吞みの下から4分の1位で受ける方が安定します。

そして、この動画で触れていない作品の硬さですが、半乾燥が進み、圧力を加えても変形しない硬さがベストです。ですから、陶芸教室の削りで使う輪カンナ(掻きベラ)では削れません。ビデオに出て来る、鉄帯を曲げて刃を付けた鉄製のカンナが必要です。そしてその刃は、鉄用のヤスリで削って常に鋭利なものを使います。


それでは