陶芸 鋳込み型 & 作品諸々

今日は鋳込みの話を。 電動轆轤や手びねりで作る作品は丸い作品です。これは、これなりに素晴らしい技術なんですが、陶芸のもう一つの要素の造形と言う点では、たたら作りなどの方がいろいろと面白い作品が出来ますね。

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そして磁器土をたたらにして貼り合わせるのは難しいですね。磁器土の場合は土の様な貼り合わせは、しっかりと擦り合わせをしないと難しくなります。

マグカップを磁器土でつくり、取っ手をつ付けるのには、取っ手の接着面を胴の形状にキッチリと合わせる必要があります。兎に角、時間が掛る作業になります。粘土のようにどべを塗って押さえて接着と言う作業にはなりません。

例えば、上の写真の蓋物(陶箱)を磁器土で作るのは至難の技です。

そこで登場するのが鋳込み。石膏型さえ作る技術があり、原形を作れたら、石膏型をつくり鋳込みで同じ作品を複数作る事が出来ます。

今日はその鋳込みについて触れます。



鋳込みの作品


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こちらが私の鋳込みの作品第一号。高さが150㎜、径80㎜。これだけの高さになると原形を作るのは非常に難しかったですね。少し斜めに真っ直ぐですから。

でも、石膏型としては一つの型ですので、それほど難しくはありません。

これと同じコンセプトで、120㎜のタンブラー、そして、70mmの蕎麦猪口と展開をして来ました。

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そして、その次がこの花入れ。これは原形作りも難しいし、鋳型は底と前後の2枚の型で挟み込む形になり、三分割の型です。

こちらの鋳込みの時間は約25分、上のコップの形状の鋳込みであれば10~12分程度です。

もちろんその後の、排泥、硬化待ちなどの時間を入れると約30分程度で出来ます。

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こちらは、楕円皿の鋳込みです。

こちらの型は圧力鋳込みになります。

原形作りはこのお皿そのものを作ります。轆轤で丸いどんぶりみたいなものを作り、半乾燥で削り、そして、濡れタオルで包んで作品を柔らかにします。これで変形させることが出来ますから、自分の作りたい作品に変形。そして口縁の高さを切り揃えます。

以上が、既存の鋳込み型5点です。



次期鋳込み型


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こちらは窯元の鋳込み型を使った作品。型としては二つの型を使います。

蓋の型は、圧力鋳込み。そして、本体の型は、普通の泥漿を流し込むものになります。すでにこの型で2個の作品が素焼きに回ってます。

仕上げは、写真(他生徒さん)のような染付にする予定です。陶箱として、青磁で仕上げても良いかなと思ってます。でも、これは所詮窯元の作品ですから、面白くない。

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そして今は、左のような陶箱を作る作業が進行中で、先週粘土で、原形作りを完了させました。

こちらは、中近東からのお土産で、木製にプラスチックの”気”が付けてあります。

かなり薄い気で、鋳込みでは無理ですので、もう少し厚みのあるものになりますが、ちょっとした小物入れとして面白いかなと思います。上の作品は蓋を置く形ですが、今回の作品は、気で勘合させることになります。

でこまで、上手く勘合出来るものが出来るか分かりませんが、一つのチャレンジだと思います。


さてどんなドタバタ劇になるかお楽しみに。