ワイドリムパスタ皿の製作

今晩は!

暖かい日が続いてますね。

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展示会が終わって何となく一区切りついたような感じです。余り意識はしていなかったのですが、みんなそんな思いがあるようです。無意識でも、この展示会は一つの区切りになっているんでしょうね。

私の作品も何となく一巡した感じで次の作品を考えています。そのような時”柴犬ゆうた”さんから、イタリアンやフレンチで使われる、あの縁の広いパスタ皿を作ったらとの提案がありましたので、左の写真のようなものを作って見ました。



パスタ皿の製作


UFUS8436.JPGインターネットで検索して自分のイメージに合った作品を探します。そしてそれを元に図面を引きます。

久々ですね。新たな作品を作るたんびにこの作業を繰り返しています。

この図面を作るのは、自分の作品をきっちりと設計すること。そして、トンボ、だんご、へらの製作。

そして大事なのは、この作品の図面を見ながら、水挽きをします。

作品は出来上がり寸法で、直径230㎜。深さ40㎜です。

これに収縮率を掛けると、直径は280㎜。深さが46㎜になります。これはデカい。ほぼ、尺皿に近い。

収縮率は、横17%、縦方向は15%と計算します。僅か17%と思うでしょうが、直径で5cmも違うと大きさが全く違ったものになります。収縮率は土によって違いますが、これをしっかりと頭に入れておかないと、出来上がったら、自分のイメージと違った作品になります。


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最初のものは、少し、大きすぎて深すぎる。そして、角張過ぎている。設計をやり直し。直径を20㎜程狭く、深さを22㎜程に。

だんごとへらは幸い大きく修正する必要はなかったです。

トンボの修正だけです。ところで、トンボは2種類作ってます。一つは、直径260㎜のもの、もう一つが、内側の窪みのもので、直径は120㎜のもの。このように2本を使わないと、重ね置きが出来なくなります。

それと、リムは少しカーブを付けて平らなものは止めました。

最初のデカい灰皿見たいなものを、少しラウンド(丸味)かかった形状にしました。

これを来週削って見てこれで良ければ次へ。

それは、磁器土での製作です。今回のサンプルは信楽の白土です。磁器土で、これだけ、広いフラットな形状のリムは、磁器土では相当難しいと思います。その意味もあって、リムに少しアールを付けてます。内側のへこみの上の部分と皿の縁は10mmの差をつけてます。そして、深さは、30mmにしてあります。


この作品をつくるのに土は約3kgです。ある程度厚くして作らないと、乾燥したり、焼成で縁が垂れてしまう可能性があります。そしてもう一つの理由は、同じ作品を轆轤で作る時は、個挽きではなく、山挽きと言って、大量の土を使って、複数作ります。個挽きであれば、亀板で挽けますが山挽きでは、作陶の後、切り離すのに高台の下に、もう一段、指で持つ段が要ります。こうしないと切り離して指で持つ時に腰の部分を持つことになり、作品が歪んでしまいます。その分、土が多く要ります。

ですから、10kgの粘土でも、三個作れたらいいとこでしょう。磁器土であれば、一本が8kgですから、多分2個作れたら大成功でしょう。非常に高い作品になりそうです。

仕上げは、欧州のお皿見たいにしても面白くないので、リムにイッチン描きの唐草で仕上げて見たいと思います。

内側は無地か、軽く染付をするかまだ決めてません。


こうしてくどく書いているのは、陶芸教室で制作している人でも同じプロセスを踏む事が大事だからです。図面にすることで、しっかりとした構想をする。

そして、収縮率などの絶対に必要な条件を加味した図面をつくる。

出来れば、装飾や釉薬なども考えた陶芸をやることで、出来上がる作品のレベルは格段上がるし、満足感も倍増することは間違いありません。

思い付きで作った作品でも意外性があるいい作品も出来るかも知れません。でも、それって偶然の産物でしかありませんよ。心のこもった作品にはならないでしょう。


ゆうたさん、この作品如何?

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この記事へのコメント

柴犬ゆうた
2019年12月20日 19:33
今晩はノーマンさん
難しい器を提案した事を反省すると共にノーマン氏なら素敵な器が出来ると思います。楽しみです。