ノーマン陶芸放浪記 タンブラー絵付けのいろいろ

今週は連休で、自宅で絵付けをします。

鋳込みのタンブラー4個を持ち帰り絵付けをしました

絵付けは結構集中力と根気みたいなものが必要で、自宅でゆっくりして気分が向いた時にやります。

この方がいい絵付けが出来るし、高い授業料を払っている分スクールでしかできないものをやりたい。

4種類の絵付けをやって見ました。



有田 色絵の作品


IMG_4082.JPG有田色絵花瓶II.jpg

こちらのタンブラーには、色絵付け用の下絵を呉須で描いてます。

基本的には、下絵は呉須のみの仕上げで、呉須は、筋呉須と言うものを使いました。

本当であれば、赤の発色良い下絵具があれば、それで描くのですが、手元に発色の良いものがありません。

こちらは、石灰透明釉を掛けます。

そして仕上げには、赤、緑と黄色の上絵具で仕上げます。



下絵具での絵付け


IMG_4085.JPG

こちらの作品は、呉須で仕上げて見ました。呉須と言っても、通常の呉須と色呉須の併用です。

この作品で出来不出来は、色呉須の発色次第という事になります。

特に赤色の発色が少し懸念されるところですが、もし、発色が悪い場合は、部分部分を上絵付する予定です。こちらも仕上げは、石灰透明。

この写真を良く見て下さい。絵に、結構メリハリを感じませんか。 下絵具は、皆さんが使うものと同じです。

何が違うか。 それは、下絵時点での骨書きの違いにあります。これも筋呉須を使ってますが、細い線で上手く描けてますので、色を邪魔することはないと思います



日本昔話の絵付け


IMG_4083.JPG

そしてこんな絵付けも。

本当は呉須のみで仕上げようと思っていたんですが、何となく、着色をした方がいいのかなと思い。軽く色を塗ってしまいました。

絵柄は、”花咲じいさん”なんですが、おじいさんが船に乗って、手の先から虹。 そして、頭上には桜が咲いていると言うもの。

そうなると、桜や虹には軽く着色をして方が良いかなと、思わず色を付けてしまいました。



墨吹きの絵付け(鍋島様式 墨はじき)


IMG_4084.JPG

皆さんの中には、”墨吹き”の絵付けをご存じの方も多いと思います。

この絵付けの作品を有田で見て来ました。

有田の三右衛門の事は書きましたが、この技術は鍋島藩窯の技術である事はご存じでしょうか?

この墨はじきのの技術は多分皆さんが知っている、霧吹きで、釉薬や呉須を掛けるやり方とは違います。

以下は今右衛門窯のホームページからの抜粋です。

墨はじき」とは、江戸期から鍋島ではよく使われた白抜きの技法である。技法の手順としては、まず墨で文様を描き、その上を染付で塗る。すると墨に入っている膠分が撥水剤の役目をし、墨で描いた部分が染付の絵具をはじく。その後、素焼の窯で焼くと墨が焼き飛び白抜きの文様が現われるという、染織のろうけつとよく似た技法である。

 
鍋島ではこの「墨はじき」による白抜きは、主文様を引き立たせるための脇役の表現方法という目的を感じさせてくれる。「墨はじき」によって描かれた個所は、染付の線描きされた個所と比べるとやさしい控えめな印象を与える。鍋島ではその特性を最大限に生かすために、この「墨はじき」が主文様の背景に使われることが多い。染付で描いてもよさそうなところを、あえて一手間二手間かけて、主文様を引き立たせるために「墨はじき」の技法を使い描く、鍋島らしい神経の遣い方である。私はこの控えめではあるが、白抜きの奥深い魅力に惹かれ、背景を描くだけでなく、主文様の部分にも取り入れ作品に生かす努力をしている。

上の作品は、私のもので、習字用の墨汁の原液を面相筆で書いて見ました。どの程度の膠分が入っているかは分かりません。ので、どの程度の”墨はじき”効果が出るが分かりません。

このホームページには、墨で描き、その上を染付で塗るとありますが、呉須を筆で塗ると斑が出ますので、霧吹きか、コンプレッサーで吹きかけを考えてます。 そしてもう一度素焼きをすると、墨で書かれた部分が白抜きになります。14代目の今右衛門の展示間で見たものは、白抜きされた磁器がキラキラ光、素晴らしい商品でした。 そして、このホームページを見て初めて知った。江戸時代からの技法だったんだ。



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この記事へのコメント

Yokko
2019年09月14日 20:45
花咲か爺さんのタンブラーかわいい🎀

墨はじき技法どうなるか? 興味津々です。