九州肥前地区 窯元巡りぶらり旅 総集編

久々の九州訪問と、肥前の窯元巡りの旅面白かった。

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自分の福岡の実家から、一時間程度の地域にこれだけの素晴らしい陶芸の歴史があるとは、思いもしなかった。

有田焼位は知っていても、伊万里や鍋島焼。 波佐見焼など聞いたことはあっても、その違いは分からないし、区別も出来ない。

枚方市の陶芸教室に通い始めたのが、8年程前、とてつもなく重いマグカップから始まって、それからと言うもの、陶芸にどっぷり。 

常にもっと上を目指したいとの気持ちがあり、昨年からは、京都の窯元で勉強を始めて、未だに自分の目指す方向が分からない。

今回のぶらり旅は自分の陶芸の方向を何とか見出したいとの強い思いの旅でした。



この地域の特徴と陶芸


この地域で作られる陶磁器は、全てが伊万里焼きと言われて(現在は古伊万里)いただけあって、共通点も多い。 まずは、全てが磁器である事。これは、有田で、日本で初めて、磁器土が発見されたことによる。 そして、その発見者である李参平が朝鮮から連れてこられた陶工で、多くの朝鮮の陶工により、磁器制作の技術がもたらされた。

だから、原点が同じであるからして、その技法共通するところが多く、伊万里焼の特徴である、色鍋島、鍋島染付、鍋島青磁に分けられるのでないかと思います。 色鍋島は、白磁に染付と、赤・緑・黄の三色を基調としたもので、赤絵の世界。 柿右衛門様式は、白磁の替わりに濁し手と言われる素地が使われる。これは、磁器だけの光沢のある素地ではなく、仕上がりの素地がマットになっている。 柿右衛門の絵付けでは、この濁し手の方が最も色絵が映えるそうです。 でも、所詮は赤絵(上絵付け)ではないかと思う。

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染付は、説明の必要もなく、呉須の藍色で描かれたもの。

鍋島青磁は、青磁原石が、この地で産出されたため、これを磁器に釉として使われた作品で、自然の青翠色の光沢が神秘的な美しさを醸し出します。

後の大きな違いは、鍋島焼は、献上品であった事、有田は、古伊万里として、海外に出荷され、ドイツのマイセンなどにも大きく影響した。波佐見は、くらわんか碗に代表されるような庶民的な器が作られてて来て、現在も庶民的な作が多い。



人間国宝 井上萬二窯


皆さんは、井上萬二氏については良くご存じかも知れません。今回、有田の観光案内所の方から言われて初めて知りました。”柿右衛門窯に行きたい””と言ったら、”その隣の井上萬二窯も、是非行って下さい”と言われて訪問しました。そして、その作品のすばらしさに感激。見た途端、”これはすごい””、これをやって見たいとの念を強く抱きました。

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 そして、そのギャラリーで、”井上萬二さんについては良く知らないのですが、何か書いたものはありませんか?”と厚かましくも言ってしまいました。 そのギャラリーには、カタログなんかありません。

そこで、経歴を書いたものを貰ったら、人間国宝である事、そして、今は92歳くらいで、まだ現役であることを知りました。

皆さんには必要ないと思いますが、

井上萬二窯は、白磁を追及する重要無形文化財指定(人間国宝)の陶芸家、井上萬二(いのうえ まんじ)が佐賀県有田町に開いた窯元。
だそうです。

このギャラリーでは写真撮影は不可と言うことで、まだ、ご存じない方は、こちらのをクリックしてください。⇒井上萬二窯ホームページへ

ホームページを見ただけで感動ものです。そこに掲載されている作品の数々。白磁、青磁の花瓶などなど。

この方は、柿右衛門窯でも修行をされているようですが、柿右衛門様式ではなく、無垢の青磁、青白磁、白磁などを追及されているそうです。

こうしてくどく書いているのは、自分もこの道に進みたいと思ったからです。

先週、早速、ホームページから、20 x 20cmの作品を印刷して、作陶図を作り、道具も準備しました。

そして見事に失敗。使った4kgの磁器土が硬くて、土殺しが上手く行かず、粘土の中心にぶれが出てしまいました。こうなると、土殺し、ドーナッツ、筒上げの工程で、粘土の厚みが違ってしまいます。 それを薄く更に伸ばしていくと、最後には、土の厚みに偏りが出て、これがぶれの原因になります。 これでは、人間国宝さんが作るような作品が出来る訳がない。見事失敗しました。

寸法的には、24 x 24cmの丸を作るだけで、技術的にはかなり難しいものになりますが、これが磁器土であると、更に数段難しくなります。来週からも作り続けて行きたいと思います。



赤絵、上絵付


柿右衛門窯の作品は思い通り、素晴らしかった。現在は15代の柿右衛門。テレビニュースなどで流れていた”七つ星”に納入されていた洗面所の作品も展示されていた。

有田の色絵が始まったのが、1640年代、酒井田柿右衛門が成功したのを機に始まったと言われる。これで、それまで、染付のみの単色の世界から、多彩色になったそうです。

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京都の清水焼でも上絵付けはしますが、これ程のど派手さはありません。

そして、この上絵付についても是非追求をして見たい。。。。欲張りな話ですが。。

実は、有田に行く前から、32cmの大皿の素焼きが出来上がってました。 染付にするか、色絵にするか迷っていて、有田でいろいろなものを見て決めようと思ってました。

そして選んだのがこの左の写真の色絵。取り敢えず、下絵付けを完了して、今週末は本焼きをしてます。

来週、月曜日には、早速、赤、緑、黄での上絵付をして、伊色絵の大皿を完成させる予定です。

このお皿は、所謂尺皿で、尺1(尺は30.3cm, 1は一寸の事)の大きさになりますので、迫力のある作品になると思います。少し心配するのは、底割れ。磁器ですのでその可能性はゼロではありませんので、陶芸の神様に祈るのみです。


話が変わって、今年の目標であった枚方市工芸展の出典ですが、このため、尺2の大皿を作って本焼きまで出来てます。ゆうたさんに言われて枚方市のホームページを見たら、何と締め切りがすでに過ぎていました。枚方の役所に電話をして、何とかならんか交渉をして見たんですが、8月24日の期限を過ぎているため、不可となりました。。。。残念無念。

枚方市の展示会と言う事で、ちょっとあまく考えていたことが問題でした。 市の担当によれば、書類と写真審査があり、”出展作品が工芸品であるかの審査があります”とのことでした。

 36cmの大皿は、”白磁、鎬(しのぎ)大皿”(仮称)と言います。磁器土のお皿、内側に手彫りで24分割にしのぎを手彫りしました。



誰かの声が聞こえたような気がする。”お前の陶芸はまだまだ。慢心するな”見たいな。。そうだよね。まだ京都に行き始めて一年ちょっと、まだ早いかもね。。

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