水彩画 植物画(ボタニカルアート)

 台風19号が近畿を通過し、まだ、強い風が吹いてますが徐々に天候は回復の様です。
思ったより風が強くなり何よりでした。これで、10月の台風はほぼ終わりとの事をニュース番組が伝えてましたが、台風シーズンが終わり、本格的な秋へ一直線でしょう。 近所の木々も紅葉が始まっており、落葉した葉っぱがあちこちに散らかってます。
 さて、今週のテーマは『植物画』です。 先週のブログで書きましたように、水彩画を再開したのは、陶芸の絵付けがきっかけですが、図書館から、西本眞理子さんの、初心者の為の植物画、やさしく学ぶ植物画と言う2冊の本を借りて来て絵を描いて見たんですが、本にあるような繊細な完成度の高い絵になりません。
 本に書かれてない何かがあると思って、ネットで西本さんの絵画教室を探したのですが、岡山にしか教室が無いようです。さらに、ネットで検索して行くと『植物画・はじめての彩色レッスン』と言う本を見つけました。当然、西本眞理子さんの著書です。 これピンポン~~でした。値段ははるのですが、DVD付きです。
 百聞一見にしかずと言う言葉がありますが、動画で、彩色の技法を見るのは目から鱗でした。 今までの、私の水彩画はガッシュで、小学校の頃に使ったあの絵具です。 今はやりの透明水彩画の技法は習ったことも、勉強もしたことがありませんん。
 透明水彩画は、絵具で色を重ねて行くもので、色の薄いセロハンを重ねて行くようなもので、色の透明度が高く、奇麗な仕上がりになるのですが、塗りかさねても下の色がでてしまいます。と言う事は、塗り重ねての誤魔化しが効きにくく、又、何回も筆を使うとその筆跡、そして絵具の溜りがそく、濃淡になります。
西本さんの筆使いの早い事、又、その筆使いで、むらがなくなる事など大変勉強になりました。平塗り、ぼかし塗り、白抜きの技法を駆使すれば、それなりの作品が出来上がります。西本さんは30年程も絵を描いているとの事で、初心者との差は当然歴然としてますが、こつが掴めれば、後は修練のみです。松下幸之助さんが言っていた『こつを掴めば千万両』が思い浮かびます。 絵画でも、陶芸でも、ゴルフでも、ああこれだと言うコツを掴めば、腕は数段アップします。 でも、このコツを掴むために皆な苦労してるんですよね。今は、ネットと言う便利な情報の取得方法がありますので、これを駆使しなければ、損ですよね。
 それでは、私の水彩画です。最近のものより、新しい順に掲載します。 モチーフが違いますので、出来栄えの良さは、見る人の好みにもよると思いますが、少しずつ良くなって来ていると思います。

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フサスグリ:
 ヨーロッパ原産の落葉低木。和名はスグリ。観賞用に鉢植えや庭木にされる。赤い実が南天ににてますね。
 これが最新作です。葉っぱの葉脈が奇麗に表現で出ていると思います。最初の彩色で、葉っぱの影の部分にフーカスグリーン、プルーシャンブルー、黒の混色で下塗りをするのですが、若干青みが強すぎた様です。
乾いた後で、グリニッシュイエロー、ターコスブルーの混色で重ね塗りをします。 もう少し、黄色を抑えても良かったかも。 ところでこの重ね塗りと言うのが透明水彩画の特徴ですね。 ガッシュや油絵は、その部分、部分を違う色で塗って行くのですが、この画材では全体を塗り重ね、下塗りの部分の色目や、塗り重ねの回数で色を変化させていきます。これが大きなコツです。


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ユリ『ソルボンヌ』:
 山ユリやカノコユリなどの東洋に自生するユリを交配されたオリエンタル系の園芸品種:
 葉っぱや茎などは葉脈、裏表の陰影も表現出来たと思いますが、花弁の赤の部分の表現がもう一つです。 花弁の影をマジェンタで薄く下塗りをしたんですが、かなりいい加減に描いたせいでしょう。この時点では、下塗りの意味が分かってませんでした。又、白を画材の白を活かして表現するのは非常に難しいと思います。もう少し、影などを薄く塗るなどして、花弁の立体感を出した方が良いかと思います。 白いハンカチを鉛筆でデッサンするようなもので、難しいモチーフです。


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ヤブ椿
 西日本ではごくありふれた椿。半日陰を好む木で、古くから人との関わりが深く、草木染めなどにも使われるそうです。 花が落ちると、ピンポン玉の大きさの実を付け、緑から、紫に変わっていきます。中の種は、柿の実を分厚くしたようなもので、椿油はこれからつくるのでしょうか?
 下の絵と2点です。この時点では、葉の着色、特に、葉脈の表現方法が分かっていませんでしたので、着色の後で、葉脈の部分を水筆で落としたり、着色したりの繰り返し等、苦労してます。その分、全体の絵が汚くなりました。


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同じモチーフです。 苦労の跡が良く見えます。 同じケント紙を使ってもこちらの方が紙の変形が多く、如何に多くの水を使ったかが良く分かります。水筆で、塗りたい部分を濡らし、この上に着色をして行きました。 一種のぼかしですがこれでは、輪郭線がはっきりしません。 ぼかしたい部分を塗った上に水筆でぼかすのが正しいやり方の様です。
 左下に一枚想像の葉っぱを描き足しました。 これは、下塗りをして、重ね塗りで葉脈を塗り残して行きました。 もう一つ、大事なポイントですが、塗り方は平塗りの要領で、最後の筆を離す時、ゆっくりと筆先を細く、引き離して行きます。こうすると、絵具の溜りが無く、斑のない塗りが出来ます。 他の葉っぱと比べて貰えば違いが分かると思います。


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八重桜:
 ご存じですか?八重桜はバラ科だそうです。バラ科の落葉高木。日本を代表する花ですが、アメリカでも色々なところで桜の名所があります。 首都のワシントンでは、春に桜祭りがあります。これは日本から寄贈されたものです。
 桜のピンクの色で花弁を表現するのは、白のユリに似て難しいモチーフです。影の濃淡の表現が出来ないと花弁が立体的に浮かび上がって来ません。 デッサンで悩むのがここで、花弁の特徴を掴むのが難しく、適当にこんなもんで良いかと、線を入れて行きます。これで、この作品はオシャカです。 桜の花びらを描いて行くと最後の方は適当に濃淡を入れるようになります。 この作品がそれで、適当に濃淡を入れてしまいました。この作品は初期の段階で描いたもので、透明水彩画の重ね塗りの要領が良く分かってませんでしたので、最悪の結果になりました。もう一度、描いて見たいと思います。

 蛇足ですが、似顔絵の上手い描き方をご存じですか? 写真から書き起こすとした場合、写真を逆さまにして描きます。 これで上手く描けます。出来れば、逆さ、右、左に90度回転させながら描いて行くとデッサンの狂いが良く分かります。 人は思い込みがあり、鼻はとがり、目は丸く、目の球は黒くなど思い込みがあります。目の色は真っ黒ではありません。又、白眼の部分も真っ白ではありません。この思い込みがデッサンを狂わせてしまします。逆さにすることで、線を線としてとらえる事が出来ます。例えば、目でも線の集合体で、地球上の何十億の人間の中から、知人を瞬時に見分ける事が出来ます。線と線の組み合わせが、大きな違いを生み出しています。素直な目でそれを観察し表現しましょう。
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スカシユリ:
 江戸時代にエゾスカシユリ、イワトユリなどの交配によってつくられた雑種だそうです。
 花弁を描くポイントですが、花の全体の形を掴む事です。一枚、一枚の花弁から描くとどうしてもデッサンの狂いが出ます。 又、花弁や葉っぱなどとのスペースの形状、間隔などを見るとデッサンの狂いが良く分かります。 大きく、三角、ラッパ、四角、台形等。
 さて本題ですが、この絵は、全体の色が濃ゆく誤魔化しの効くモチーフです。


 今週は、ボタニカルアートの基本を学ぶ為に、本からの模写でしたが、これからは出来れば生きた花を描いて行きたいと思います。 デッサン教室で毎週色々な花を描いてきましたが、生花は時間の経過とともに形状が変化して行きますし、光も太陽の位置で変わっていきます。又、疲れて来ると、姿勢や目線が変わって来て葉っぱの見え方も全く違ってきます。 この分、難しくなりますが、実際に見て描く方が生きた絵が描けるようになります。 絵に興味のある方は、この西本さんの本を入手される事をお勧めします。(図書館で十分でしょう)
それでは!!!!

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