上絵付初心者の絵付け 骨書きの練習方法と、線描き上絵具の溶き方

皆さん朝ドラの”スカーレット”を観てますか? 戸田恵梨香が演じる喜美子が丸熊陶業で火鉢の絵付けの仕事を始めて、今は、家族で陶芸生計を立てています。この番組の為に、土練りから、電動轆轤の使い方まで相当勉強をしたんでしょうね。

スカーレットの意味は皆さん良くご存じと思いますが、”緋色”と言う意味ですよ。穴窯の焼成などで、あの褐色になるあの色です。緋色の作品って趣があっていいですよね。いつかは是非穴窯で、焼きじめをやって見たい。

貴美子が丸熊で、絵付けを始めたころのシーン覚えてますか。師匠から、基本が大事という事で、部厚い新聞紙の束に基本的な線描きをやってましたね。

だんなさんの八郎が釉薬の焼成サンプルを他のスタッフと打ち合わせをするシーンなんか、とってもリアル。

この絵付けも、焼成サンプルも、日々陶芸に取り組むものにとっては、見習うべき事が多いですね。

あんなもの、役者がスタッフの手助けで演じてるだけと思う人が多いと思いますが、ところどころに陶芸の心髄みたいなものが見えて、非常に興味深いですね。



上絵付骨書きの練習


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今日は朝から、上絵付けの骨書きの練習をしました。

別にスカーレットに触発された訳ではありませんが、どうしても骨書きが上手く行かない。その答えは、結局は練習しかないと思ったからです。

10cmの正方形のタイルを利用して。実はこのタイルは、付けペンでの線書き赤絵具を溶くために買っていたものです。上絵付けですから、丁度いい素材です。

最初は、線がどうしても太くなってしまう。そこで、慎重に筆先の毛、一本で描くように細心の注意を払って。

これって意外ですけど、一本で描き始めたら、その後も沢山の線が絵具を補充することなく描けます。

書き始めて、筆先の絵具が流れると、毛に含まれた絵具が連続して供給されるからでしょう。

上絵付き絵具の必要要件とし”筆下り”と言うのがあるそうです。多分、この事を言うのでしょう。一たび、筆下りが始まると後は、細い線が連続して引けます。でも、これがポイントで。逆に最初の筆下りが始まらないと、筆を無理に押し付けようとして、線が太くなります。そして、最初の筆下りをスムーズにするためには、絵具が均一の硬さで練られていること、そして、筆全体に絵具が含まれていること。でも、絵具が吸い込まれて過ぎていて、筆が太った状態でやると、線が太くなります。ですから、絵具を筆先全体に付けて、これをしっかりとしごいて、適切な絵具の量にすることが大事だと思います。

後は、筆を持つ指で筆を動かさない。手首や指を固定して、腕の動きで描きます。

そして、筆を持つ手の小指で、タイルの表面を支えておくことも大事です。私のような高齢者には難しい手の形ですが、これが出来れば、筆で圧が大きく変わることはありません。

しつこく書いてますが、僅かタイル一枚でも、全て描き込むと何百と言う線を描いてますので、ここら辺りのコツが何となく分かって来ます。

喜美子のように新聞紙何百枚も描けば、もっと上達するでしょう。

これをゴルフに例えれば、練習をしないで、いきなりゴルフコースを回るようなもので、その結果は明白です。

なんでも基礎練習が大事なんですね。

僅かタイル一枚が大きく結果を変える。これってすごいことですね。

スカーレットに乾杯!



線描き赤上絵具の溶き方


線描き用の赤絵具は通常の絵具の溶き方と違います。

茶碗に小さじ大盛三杯。それに粉末のアラビアゴムを1グラム入れます。アアラビアゴムは、アラビアガムとも言います。英文はArabic Gumです。

アラビアガム あるいはアラビアゴムあるいはアカシア樹脂は、アフリカ、ナイル地方原産のマメ科ネムノキ亜科アカシア属アラビアゴムノキ 、またはその同属近縁植物の樹皮の傷口からの分泌物を乾燥させたもの。吸水するとゼラチン様に膨潤する
ウィキペディアより。

この成分は、透明絵具を作ったり、コカ・コーラにも使われているようです?

これをカラ摺りして、その後は、水を加えて、濃さを調整します。この部分は、他の色の水溶きと同じです。

練習したタイルですが、手で擦っても、線が消えることはありません。しっかりとタイルに食いついているようです。

このアラビアゴムを水彩絵の具のガッシュに加えると透明絵具が出来るんだって。自然界には、面白いものがあるんですね。そして、その用法を見つけた人たちもすごい。又、新たな知識が。

その他、お菓子や炭酸飲料などにも使われているそうで、とろみを付けたり、食材が均一に混じるようになるそうです。




次回予告。大人の絵付けからの脱皮


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こちらは、先週ある絵具のみで絵付けをしたものです。この作品は、苦労して、20cmで仕上げたもので、染付でテッセンの絵付けがしてあります。

この染付でも十分な作品なんですが、最初から上絵付で仕上げたいと思って、花びらなどは染付のだみをしてません。

そのような訳で、洋絵具の緑、和絵具のピンク、黄色を使って着色をしてます。

焼いてみれば、上絵具の発色で雰囲気は華やいだものになると思うのですが、この仕上がりを見ると何となく、大人の塗り絵的で、決まった枠をその色で埋め尽くした感が強いと思います。そう思わない?

これが和絵具の欠点なのかな?

有田の作品でも余り繊細な色の表現はありません。素人の私の眼にはそう見える。

と言うようなことで、一度、この上絵付けを綺麗に落としてすっぴんにしてしまおうかと思ってます。少なくとも、この洋絵具の緑はきつ過ぎる。これが、次の私の課題です。



See you all! Then

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