お握り形花入 石膏鋳込み型の鋳込みテスト

今日は! 先日から取り組んでいる石膏鋳込み型製作。

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原形作りに始まって。底型、前後の型取りと三分割の型が完成して、窯の近くにおいて乾燥させました。

今回はそのテスト鋳込みです。さて結果は?



花入鋳込み


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上の写真の石膏型を窯の近くに置いて約一週間。石膏の乾燥も相当にすすみ、テストが可能になる程度になりました。

石膏型を左の写真のように、一つにまとめて、写真のように、幅広のゴムバンドで留めます。当然、鋳込みの時に泥漿が漏れないためです。

上が注ぎ口。注ぎ口は、石膏をカンナで削って作りました。

石膏型を轆轤の上に載せて、泥漿を流し込みます。

作品の大きさや泥漿の状況によって鋳込みの時間を変えます。

今回の鋳込みの時間は30分。以前のタンブラーや蕎麦猪口は10~12分ほどでしたから、今回の時間は相当長い。

泥漿を流し込むと、石膏の水分が石膏型に吸われてます。その分、鋳込んだ泥漿の量が減って行きますので、減った分を継ぎ足して行きます。



泥漿の流し出しと乾燥


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30分経ちました。タイマーを設定しておいて30分経過のピッピッの音。

型を傾けて泥漿を流し出します。型をゆっくりと水平に回転させながら、余分な泥漿を流し出します。ドロドロの泥漿がある程度出たら、2本のたたら板を橋渡しして、型を逆さにして、約20分間、泥漿を流し出します。

これで、泥漿から水分が供給されなくなり、石膏型の吸水で壁になった泥種は更に、水分が石膏に吸収され、硬化して行きます。

20分程で、口を上に戻して、口縁の余分な泥漿を竹べらで取り除きます。

これで、鋳込まれた壁厚が分かります。

もう少し、放置しておくと、泥漿と石膏型の間に隙間が出て来ます。



型外し


IMG_4297.JPG型全体をこぶしで軽く叩き振動を与えます。こうすることで、石膏と鋳込みの間に出来た隙間が全体に出来、型を外してやれば、中の鋳込みが取り出せます。

左が本邦初公開の鋳込みの花入です。これを、室にいれてゆっくりと一晩程乾燥させます。

これで、乾燥が進み、仕上げの削り作業に入ります。

少し、石膏型から外れにくい部分もありましたが、鋳込みを続けて行くと、型の原形からの汚れなどが除去されますので、外れ易くなって来ます。

口縁の部分の流し込みの部分は半乾燥後、剣先カンナで、切り落として仕上げます。

全体の鋳込みの厚みは5㎜程度になっています。花入ですので、この程度が良かろうと型作りの先生が言ってました。

もう少し軽くしたいのであれば、鋳込み時間を25分程度に短くするだけです。この部分はテスト鋳込みを繰り返して行かないとなんとも言えない部分です。

これで、三分割型の鋳込みはほぼ満足の行く結果になりました。


こうして鋳込まれた作品を見ると如何に原形の出来が良かったか分かりますね。そして、三分割のやり方も、底型を覆うようにしたのもその理由が良く分かります。この方が安定して型が組み合わされることになり、鋳込みの作業がやり易くなります。

この仕上げの装飾は、いろいろ出来ますね。染付、色絵、モカウェアーなど。取り敢えず、10個ほど鋳込んでみようかと思ってます。その内に作品をお見せできるでしょう。お楽しみに!

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