大物花瓶の染付

コロナの状況が好転してなによりです。そして、大坂の緊急事態も徐々に段階的に解除の方向の様です。今日テレビでやってましたが、スペイン風邪が第一次世界大戦中で発生して、その感染者は世界の人口の3分の1の人が感染したそうです。世界中で死者が出て、日本も感染者が2300万人、そして死者が39万人。

スペイン風邪と言っても、最初の感染者はアメリカで発生。その当時の戦争の影響でアメリカの兵隊により、世界中に広まったと言う事です。アメリカでは、戦争でなくなった人以上の人がこのスペイン風邪で亡くなったそうです。

日本の当時の人口が5000万にだそうで、如何にこのスペイン風邪が凄かったのか。。このスペイン風邪は、現代の科学分析ではA型のインフルエンザだそうです。このスペイン風邪は大正7年から9年まで、3波の発生があったそうです。

詳しいことは、ウィキペディアなどに書いてありますので、興味があれば読んで下さい。

韓国でも、中国の武漢でも、コロナが再発しているようで、日本も同じ轍を踏むのではないかと心配です。

この暗い話はこれ位にして、今日のテーマの花瓶の絵付けを。


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この写真の花瓶は、以前に陶土で作ったものです。高さが320mm程あります。この作品を作るのには、約380mmの筒上げが必要になります。この400mm近い筒上げを磁器土でやろうとすると、相当の練習と技術力がないと無理です。この後に、磁器土で作ってますが、この練習作品がありましたので、絵付けをすることにしました。信楽の白に染め付けをしても発色が良くないのでもう一つ気が進まないのですが、廃棄するのは勿体ないので、取り敢えず絵付けをして見る事にしました。

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以前から、この大物にふさわしい絵柄を考えていたんですが、この牡丹の絵柄が一番似合いそうです。

鉛筆で下描きをしてから、呉須で骨書きを。牡丹は4輪。この牡丹の染付は陶芸で良く使われます。

正面図が多いですが、それでは余り面白くないので、絵画風に書いて見ました。

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骨書きを終え、枝葉を濃いだみで仕上げて見ました。上の写真は一応、だみが終わった段階ですが、全体的には少し薄いだみです。

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次が花びらの薄だみ。白い牡丹を描いてますので、軽くシャドーを描いて行くだけです。濃いだみの呉須に沢山の水を入れて超薄に。

ここからは、水を用意しておいて、呉須をだみ筆に含ませた後、筆先に少し水を含ませます。

この部分がグラデーションになります。最初は素早く水で描き自然に呉須が筆から降りて来て、徐々に呉須が濃くなり、グラデーションが付くと言う事です。

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右側から見た絵付け。陶土は、磁器土と違って、呉須がスムーズに吸い込みませんが、これを何とかするのが作者の腕でしょう。これで一応呉須での着色は完了です。

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ここからが仕上げ、薄だみや濃いだみにだみを重ねてコントラストと立体感を出して行きます。たとへば、葉っぱが重なった部分の下の葉っぱの端に少し濃いめのだみを重ねるて行くことで、奥行きが出て来ます。

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こちらが違ったアングルから。丁度、鉛筆デッサンをするようなもので、モチーフを見て、ポイントポイントを修正して行くだけで、絵にコントラストと立体感が出て来ます。

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これが最後の写真です。これが磁器であれば、いい作品になったと思うのですが、少し時間をおいて見直したいと思います。

本焼きをするかどうか50:50ですが、もしかしたらいい作品になるかも知れませんね。

最後にもう一つの裏技を。 薄だみで、グラデーションを入れた場合。 グラデーションに斑が出たり、思いよりも濃かった場合は、綿棒を使います。乾いた綿棒で、軽くこすってやって調整します。これは、プロの絵付師さんやる方法で、ベタ塗りをされた染付よりもリアルな表現が出来るでしょう。