ミニタンブラー鋳込み型の製作 一体型の石膏取り

今日はコップサイズの鋳込み型の製作をして来ました。この方は一体型ですので、石膏での型取りはそんなに難しくない。おにぎり形の花入は、粘土の乾燥が全く進まず、もう一日乾燥させる事にしました。

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これが原形。 これを石膏で型取ります。 この原形は内側を空洞にして、タンブラーの厚みを最終的には1cm弱にしてあります。この原形の外側が今回石膏型を取る部位で、流石に職人さんが最終仕上げをしてくれたために完璧な原形です。

簡単な石膏型取りと書いてますが、少し失敗したところもあります。



石膏型取りの手順


自分自身の備忘録を兼ね、手順を簡単に書きます。

①原形を作る。

②原形の内側に粘土を詰め、石膏を流し込んだ時に原形が浮力で浮き上がらないようにする。

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③手回し轆轤に原形を伏せて、口縁に軽くスポンジなどで水を付け、轆轤盤に貼りつくようにする。

④原形の周りを3cm厚の石膏で覆うよう(原形との隙間を3cm以上取る)塩ビシートなどで壁を作る。この厚みがないと鋳込んだ時に石膏が水分を吸い込み難くなる。(特に、複数の鋳込みをする場合)

⑤計算した(後記)容量の石膏を流し込む。水で溶かした石膏をスラリーと言う。

⑥スラリーを流し込んだあと、硬化が始まれば塩ビシートをすぐに外して、石膏型の外側の仕上げを、石膏が柔らかい間にやる。完全に硬化すると仕上げが大変。

⑦型の取り外し。石膏型を軽く横に叩いて、轆轤盤より剥離させ、型を外す。

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⑧仕上げ。石膏カンナなどを使い。型外側の面取りなどの仕上げ。

⑨石膏型の乾燥と原形の取り出し。焼成室の窯の近くなどに置き、石膏型の水分を蒸発させると共に、原形を乾燥させる。原形は乾燥で小さく、石膏型は膨張するため、石膏型との間にギャップが生じ。原形が簡単に外れる。



石膏の容積計算


職人さんは、原形と轆轤の上に設置した、塩ビシートの大きさから、必要な水の容積は1500ccではないか言ってました。これはあくまでも、職人さんの長年の経験の感です。

これでは素人には分かり難いので計算することにしました。塩ビシートで囲った容積(鋳型の容積)マイナス原形の容積=水の容量

両方ともに、簡略の為、円柱とします。

原形の直径が10cm 高さ14cm、囲いが直径、16cm(原形に3cmの隙間を空ける=6cm そして高さが17cm(原形の高さ 14cmに3cm厚の石膏=囲みの高さ)

後は、円柱の体積計算 円柱の面積 X 高さ

これって小学校で習ったように思います。

でも笑い話ですが、これが簡単ではなかった。何を勘違いしたか、2r x 円周率で計算してしまった。何回やっても計算が合わない。

これって円周の計算だった。円の面積は、R x R x 3.14(円周率)

これで、原形の容積は、1100㎤3 型枠 3416㎤3 答えは 約2300㎤3

必要な石膏=水の1.2倍=2760グラム



スラリーの作り方


職人さんの容量とは違いますが、石膏が多い方が少なくてパニックになるよりも良いかと思ってこれで進める事にしました。

器に2300ccの水を準備して、約2700グラムの石膏を振掛けるようにして水に溶かして行きます。この方がだまができにくくなります。

石膏を全て投入したら丸い棒で攪拌します。時間的には3分程。棒で攪拌していくと、少しずつ重さを感じていくようになります。ここで石膏を型に投入します。

攪拌は丸い棒を使います。平らな、竹を使っていたら、これでは逆に石膏に空気が入り泡立つそうです。丸棒で出来るだけ速く攪拌し、且つ、空気を入れないように。これがスラリーをつくるポイントです。

型にスラリーを流し込んだら、轆轤に振動を与えて、気泡をその振動で上に出してやります。


これで完成です。簡単なようで結構難しい。スラリーを型に流し込んだら、余分な石膏が流し込む容器の底で硬化が始まってました。結局幾らの石膏が必要だったかは分かりませんが、職人さんの水1500cc位と言うことをベースに石膏がその1.2倍にすると1800グラムの石膏になります。多分、この方が近い、予備をいれても2000グラムの石膏が必要だったと思えます。やっぱり、職人さんはすごい。

でもこれでいいんです。実は余分な石膏が欲しかったんです。石膏で、道具を作ります。 一つは、大鉢などで輪花を付ける時の道具、そして、削る作業の時高台を押さえる円盤などです。又、マグカップなどの取っ手を石膏を削って作る時に石膏が必要になります。

この時の石膏は、ビニール袋などに入れて、柔らかさを保つようにします。

次の、おにぎり形の花入の型作りは難しいだろうな。

チャレンジが続きます。



ネットでいろいろと調査して見ました。吉野石膏や、他の石膏メーカーも、違って計算をしてます。 もしかしたら、上の計算方法は間違いかも。必要な石膏の容量を計算し、それが≒イコール石膏の必要量(重量)、これに、標準の混水率を70%とすると、2300ⅹ0.7=1610ccになります。

窯元で教えられた、水の容量の1.2倍が必要な石膏量と言う意味は、多分、こちらが正しいのではないかと思います。明日確認します。この1.2倍と言うのが正しいとすると、この石膏の標準混水率は。83%となります。即ち、2300グラムの石膏の水量は、約1900グラム。

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