ノーマン陶芸放浪記 はじめての自前型鋳込み

今日は朝から快晴。 長い長い大型連休もあり、2週間も陶芸スクールへ行けなかった。

今日は沢山の本焼きが上がっているだろうし、自分で作った鋳込み型を使っての初めての作品が出来る。

車も案外すくなくて、京都の道のりはすいすい。

おまけに、車の後部座席には、休みの期間中にやった、30点ほどの染付作品がリンゴ箱の段ボールに二箱もあって、沢山の仕事がまっている。



鋳込み型と原形

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左の写真が鋳込み型と、この型を作るための粘土原形です。

右の写真の粘土原形は窯の近くに放置して乾燥させたので、完璧に乾燥してます。 この乾燥によって、粘土はちぢみ、石膏型は逆に膨張するため、間に隙間が空いてます。 逆さまにすると、粘土の原形がころりと出て来ます。。。。なるほど!

”やったー!”と思わず心の中で呟く。 まるで子供が欲しかった玩具が手に入った時のような喜び。。。

この原形はお役目ごめんで廃棄。 もう一度型の原形に使えないのかなと思っても使えないそうです。

その理由は良く分かりませんが、多分に石膏が付着しているのと、粘土がカチカチに乾燥しているからだと思います。

でももったいないなと思って暫くは作品棚に保管しておくことにします。


泥漿作り

これで、鋳込みが出来るぞと思いながらも、まだ作業が残っていた。 泥漿を作らねば。 泥漿と言うのは、磁器土を水に溶かしたものに、珪酸ソーダを足したもので、どろどろの、釉薬の濃ゆいもの見たいな液体の土です。

先月から、磁器土の削りカスと失敗作の粘土を貯めていましたので、これを原料に使います。

でもそこにはちょっとした作業が。 まずは、削りカスと塊を分ける。何故かと言うとカスと失敗作品では、水の含有量が違うからです。 泥漿をつくるには、水の量を計算してつくります。

今回は、削りカス乾燥したものを使います。 

乾燥した粉を、60番の篩(ふるい)に掛けます。 60番の篩は相当目が細かいので、砂粒程度のものが溜まります。 その粉を天日に当てて。

次は、粉を計測して。 ちょうど3kgありました。

これに水を加えます。 水の量は、粉が溶けた時に一番上が、水の上にくる程度に。 固めにします。 

今回は、1500ccの水に対して、粉を入れました。 水をバケツに入れて、上から降りかけるように。 ドバっと投入するとだまになってしまいます。 

そしてゆっくりと沈殿させ、全てを入れ終わったら、軽く上から押さえてやって、水を含ませてやります。 

手で攪拌して、乾燥した粉がないように、且つ、だまは潰して行きます。 今回は、もう一度、60番の篩を通してやりました。 これで、土の準備完了。

次は珪酸ソーダを加えます。 比率は、土の0.3%程度です。 3000グラム X 0.03=9グラム。 珪酸ソーダを加える前は、少し硬めだった泥漿に、小さじ3杯ほどの珪酸ソーダを入れます(水ガラス液体)。

僅か三杯の量ですが、加えて掻きまわすと、トロトロとした感じになります。

そして、もう一度、別のバケツに篩にかけて、移し替えます。

この理由は二つあって、だまを取る。 そして、空気を取ると言う事だそうです。 どちらも、型に流し込んだ際、不具合の原因になります。



鋳込み作業


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あとは鋳込むだけ。 型に泥漿を流し込みます。 中央に流し込むようにして、上までいっぱい。

表面張力している泥漿に強く息を吹きかけ、型に泥漿がはみ出す程度に。型の肉厚は30mmありますので、外へ流れることはありません。

キッチンタイマーで、時間をセット。 今回は10分ほど。泥漿の水分が石膏型に吸い込まれて硬化して行きます。 ですから、この硬化したものが、作品の肉厚になります。 

時間が短ければ、薄く。長ければ厚い作品になります。

その間に、泥漿のバケツにたたら板2本を載せ、余分な泥漿をバケツに戻す準備をします。

10分経ちました。 型を胸の辺りに両手で持って、バケツの上で逆さまにして、泥漿を流します。 そして、たたら板の上に暫く放置して、余分な泥漿を流し出してやると共に、硬化した泥漿をさらに乾燥させます。 時間にして10~15分程度。

タイマーのブザーが10分で鳴りました。

型を反転させると、型と硬化した泥漿の間に僅かの隙間が、 型を、げんこつでコツコツとたいたいてやります。

そして、トチを載せ、型を反転。 ゆっくりと肩を外してやります。非常に柔らかいですから、慎重な作業が必要です。

”何と言う事でしょう” そこに、綺麗な原形通りの作品が滑り出して来ました。

思わず拍手をしてしましました。 これって感動もの。 だって、夢の鋳込み第一号です。

これを乾燥させて、後は削りです。

PS:トチと言うのは皆さんご存じないかも知れませんが、写真の下に見える、磁器製のもので、トップが少し傾斜したもので、お茶碗などの焼成に使ったりします。 これを使う事により、均一に歪みなく乾燥して縮んでくれます。



夢が又一つ、現実になりました。”継続は力なり””失敗から学ぶ”。 今日もノーマンは行く。 

文章が多いので、ビデオをその内につくります。


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