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zoom RSS ノーマン陶芸放浪記 陶芸の釉薬 油滴天目釉

<<   作成日時 : 2018/11/08 18:50   >>

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油滴天目釉は、窯変釉とともに天目釉のなかでも最高のものとされています。

油滴天目ってどうやって出来るのだろうと思う人は沢山いるでそうね。 水に油が浮いているように、漆黒の釉薬に銀白色の結晶が一面に現れた釉薬です。

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大西政太郎さんの著書によると、こんな感じが油滴として現れます。


  • 長石分の多い基礎釉に鉄分を加えたものを厚く掛けて焼成します。
  • 1100度C位で、釉薬が溶け出します。その時、釉薬や素地の成分が分解して、ガスが出ます。
  • 1200度C位で、鉄分が溶けて分解。 この時まガスがでる。そのガスの発生は1250度Cくらいまで継続。
  • その為に、釉薬が泡立ち、釉薬が粘りがない性質であるとガスが抜けますが、釉薬に粘りがあると、ガスが抜けきれず、釉薬に泡の痕、泡痕が残ります。この泡痕に鉄分が流れ込み、焼き上がり、窯が冷めるにしたがって、泡痕が滑らかになると流れ込んだ鉄分が油を落としたような、結晶を作ります。
  • 油滴天目釉は粘っこいものである事。その為には長石が成分が多い事。 そして酸化第二鉄の外割は8%程になります。

  • いやはや、興味深いですね。 長石分が多い釉薬はご存じですか。 そうです志野釉なんです。志野釉は、長石ベースの釉薬になっていて、長石単味の調合で、釉薬が溶けにくく、縮れが出ます。 これを”虫食い”と言います。これは釉薬に粘りがあるために生じるものです。

    ここらあたりが分かると、油滴天目釉の配合がぼんやりと分かってきますね。 基礎釉の長石分を増やす。 そして、粘りが出るように、煤溶原料の石灰を減らす、して、酸化第二鉄を着色剤に、そして炭酸マンガンを加えることで、油滴が銀色になります。

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    こちらは、黒天目と、内側が石灰一号釉の掛け分けの湯呑。 とても落ち着いた作品で、油滴天目もいいけど、シンプルな黒天目も良いですね。

    来週は、黒天目の試作をやって見ようかと思うのですが、少し迷い始めました。 黒天目はスキップして、のぎめ黒天目をやってみるか? サンプルは数百グラム程度の釉薬を作り、お銚子などの小物で焼成のテストをします。

    何度も書いてますが、自作の釉薬は飴釉が出来て、とっても気に入ってます。 茶褐色に輝く釉薬はいい出来です。 

    これから、少しずつ釉薬の研究を始めたいと思います。 その為に、昨日は、小物の湯呑を約20個作ってます。 

    小物湯呑といっても同じものを20個作るのは大変なことで、轆轤師さんに作って貰うサンプルと私のものを比較すると一目で違いが分かります。

    そして、小物だけでは面白くないので、25cm位のどでかい鉢を作って来ました。 こちらの方は、縁を少し変形させて輪花にしてます。 おかしな話で、直径数センチの湯呑より、こちらのどでかい鉢の方が簡単なんです。 真っ直ぐな筒上げをして、だんごとへらで形を出来るだけブラさないように徐々に広げて行く。 最後のへらが当たると、見事な仕上りになります。 へ〜。 俺こんなに上手くなったんだと心の中で、思わず感心してました。 だんごや、へらが無かったら難しいでしょうが、筒上げが簡単に出来るようになってますので、大物でも大丈夫。 その内に、直径40cm位の作品に挑戦したいと思ってます。



    それでは。

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    コメント(3件)

    内 容 ニックネーム/日時
    あの有名な油滴天目釉も、その気になれば作れそうなのね🌷
    Yokko
    2018/11/08 20:14
    油滴天目は窯元でも作っているし、レシピ―は貰えるので問題ないと思ってます。でも、釉薬は配合だけではありません。 施釉の仕方、そして、冷却の方法などで結果が大きく変わります。ある程度科学的な根拠を理解し、サンプルを作って行かなければだめだと思います。やりたいのはのぎめ天目で、これは、難しそう。 油滴は、点々ですが、のぎめは、兎の毛のように、筋になって文様が出ます。 飽和した鉄分が徐冷で表面に出て来て流れるもので、専門的にやっている人でも出たり出なかったりの様です。こればかりは、自分の窯を持たないと難しいかと思います。数百グラムを作ってテストを繰り返す。面白そう。 でも、焼成ばかりは、窯元のものを使うしかないのでどうなるか?
    ノーマン
    2018/11/09 20:15
    のぎめ天目は見たことがなかったので検索しました。 凄く繊細で綺麗な筋が出ている抹茶茶碗が見つかりました。 とっても品のある釉薬ですね🌷
    Yokko
    2018/11/09 21:35

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