陶芸 抹茶茶わん 本焼き 8月14日 改訂

 相変わらず、暑い日が続いております。 でも、セミの鳴き声が変わって来て、夏もお盆を過ぎると徐々に秋へ向かって行きそうです。 暑さもう少しの辛抱でしょう。 

 こんな猛暑の中、週に2回程早朝のゴルフを楽しんでます。 と言うか7時ころからのスタートなんですが、スタート時点はそこそこなんですが、ハーフのラウンド最終辺りでは、暑さと湿気で、ふらふら。 でも、木曜日のラウンドでは、ボギーなしの、3バーディーで32の最高のスコアーです。 このスコアーであれば、どこに行っても恥ずかしくないレベルのゴルフ内容です。
 
 今回は、抹茶茶わんの本焼きが上がって来ましたので、以前のブログを改訂する形で紹介します。

初めての方が見られるように古い内容はそのままにしておきます。
 改訂内容は、出来るだけ、前半に持って来ます。

《抹茶茶わん》 抹茶茶わんにはいろいろな約束事があり、意外に難しい作品です。

抹茶茶わん 3点の本焼き品です。
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  • 釉薬:黒天目、白萩(正面(2重掛け)
  • 寸法:70mm(H) x 120mm
  • 重量: 360g
  • 白萩が黒天目の上を流れ、うろこ状の斑点が出て、綺麗な仕上がりです。 もう少し、白萩の流れの幅を狭くした方が良かったかも。。。掌もいい感じです。 少し、山道の揺らぎが大きすぎるかも?
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  • 釉薬:黒天目、蕎麦(写真では、見えにくいですが、2重掛けで、金色の斑点が出てます。
  • 寸法:65mm(H) x115mm(D)
  • 重量: 350 g
  • 蕎麦秞の流れがとっても綺麗な作品です。 黒天目に金粉を振り掛けたような感じです。 これ不思議。 機会があれば、是非やって下さい。 蕎麦秞だけでは、この金粉風の文様は出ません。 最初の作品と比較して、若干、重心が下にある分持った感じは上の作品より劣ります。 あくまでも、持ち比べて分かる範囲ですが。。。腰回りの削りが甘かったのでしょう。
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  • 釉薬: 鉄赤、白萩(正面) 両方の釉薬ともに流れ易い釉薬で、流れ過ぎが心配でしたが、赤と白が混ざった感じで、文様を出してます。
  • 寸法:75mm(H) x 110mm(D) 上の作品と比較し高さが、5mm程度しか変わらないのに縦横比の最もバランスのとれた作品です。 両手で持った時に親指の高さに縁があると安定感があるのかもしれません。

  • 重量 345g
  • 写真でみると、良い感じですが、外に掛けた鉄赤が若干薄かったのか、光沢が出て居ないところがあります。 白萩を掛けた時に一部口縁を回り、それが流れてます。 流れ方の制御は出来ないと思いますが、ちょっと流れ過ぎの感があります。 でもこれも景色かな???
  • もう一点。 上の写真の器の内側を見て貰うと上から30mm程の所に筋が見えます。 これは、茶巾摺りと茶筅摺りの境目です。削りの時に、掻きべらで、茶巾摺りと茶筅摺りのところを少し削り、凌ぎで境界線を作ります。 又、茶だまりを底につけるのをお忘れなく。 流派によってルールは色々の様ですが、こんなルールを意識して作品を作って行くと結構チャレンジのし甲斐もあります。
  • 大口をたたいている割には出来の悪い作品です。 もっと沢山作らないと本当に良いものは出来ないでしょう。何でもそうですが、失敗の経験を次の時生かす。私のギターで取り組んでいるカントリーの歌"Keep on Sunny Side"日本語の歌”陽気に行こう”です。 英語の歌詞の方がずっと良いです。Keep on sunny side of life"です。 良い訳ではありません。 常に前向きの人生万歳!!と言ったところ。。。。。

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    今までの失敗の経験を生かし、3点ほど作って見ました。 粘土:信楽 赤 7号、 重量: 400g以下
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    抹茶茶わんの決まり事やキーポイント(私見を含む)
  • 重さ: 400g以下出来れば 350g 見た目は重たく、持つと軽い感じ.。
  • 掌(たなごころ) 両手で持って、おさまりが良いように。形状を歪めたり、削りをする。 出来れば、秤で重さを確認しながら削る。
  • 正面を決める。 正面=姿や文様が最も映える位置
  • 呑み口=正面を時計の6時の位置とすると、3時の位置。 形状は呑みやすいように端そり(はぞりとも言う) 山道を作り、少し、薄くとがらせ、呑みやすくする。
  • 岳と山道 五つの岳とそれをつなぐ山道を付ける。
  • 茶だまり、茶筅摺り、茶布擦りを作る。
  • 高台: 余り、形の大きなものは避ける。一重、輪、切り、割り、三日月、碁筍底などの中から、作品にあったものを選ぶ。 竹べらなどで、削り 味が出るように
  • 釉薬は、高台内や、サインが入ったところには掛けません。 どんな土が使われているのか、作者が分かるようにする事。 作品を愛でる茶道の決まり事のようです
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    以前の失敗作品(写真)の反省点
  • 重さ: 500gもあります。 手で持つと重心が下にあり、腰から、高台まわりに相当土が残ってます。
  • 形状: もう少し、垂直な形の方が良い。高台の幅が広すぎる
  • 正面と飲み口が曖昧。 正面は景色のもっとも良いところ。飲み口は、正面から見て、左90度の位置。
  • サイン:呑み口下の高台脇にサインを入れる。
  • 釉薬: 高台内とサインにも施秞してしまった。
  • その他、沢山の失敗項目があります。



    ビューアの柴犬ゆうたさんから質問をいただきましたので以下回答します。 ゆうたさんの質問:
     私も抹茶茶わんを作ってみたいのですが、五つの岳とそれをつなぐ山道をつくると有りますが、初心者の私ならお茶碗に模様等入れない方が良いでしょうか?模様がお茶を頂いた時に何処に収まるか?難しいです。
    あくまでも素人陶芸愛好家の意見でが、大事な事は作陶時に正面を決めることかと思います。 私もそうですが、出来あがった作品を見てから正面を決めようとします。 これが間違いの始まりでしょう。
  • 全体の姿や文様から正面を決めるそうです。 この決める時が大事で、半乾燥になり、削り始める前にに正面を決めます。 両手で持って、最も景色の良いところを正面に決めます。 必要であれば、掌が良いように形をを歪める作家もいる様です。 両手で持った感触。。掌(たなごころ・・・良い響きの日本語ですね。。。わび、さびの様な西洋にない言葉かと。。)これがもっとも大事
  • 正面を決め。 ここから,胴、腰の部分を削ります。 掻きべら、馬掻きべらを使って縦、横、斜めから思い切って削って行きます。 常に正面と全体の姿を意識して
  • 次は、剣先、弓などで、口辺に山道を切って呑み口を作ります。 正面から見て(6時の位置)右90度の位置(3時)に呑み口を作ります。呑み口は、端反り(はぞり 外に少し倒す)にし、少し薄くし、呑みやすくします。
  • 次は高台削りです。 手ろくろに置き、高台の高さを決め、剣先で水平に切り取ります。 高台の外周部に線を入れ、カンナ等で高台脇を削ります。 ザックリと削った方が味が出ます。波打ったりした方が味がでます。腰の部分や、高台周りに土の贅肉が残るケースが多く。 作品が重くなり、又、重心が下へ行きすぎて、それこそ掌の悪い失敗作になります。 それから、高台内の削りをします。
  • 一通りの削りが終わったら、目線を色々な方向から変えて点検。 掌、重心、バランス、姿などを確認しながら、仕上げて行きます。
  • ヘラ目、山道(口辺の揺らぎ・・・と言うそうです)。 座りの良さも大事ですが、高台は茶碗の重要な見どころとか。。。最後に呑み口の下の高台脇あたりにサインをツケべらなどで入れます。

  •  こんな手順と考えで作陶をすれば、きっと名器が出来あがりますよ。。。素人陶芸愛好家の結論として、文様を入れるかどうかは余り重要とは思えません。 織部風に思いきった絵付けをしても面白いし(綺麗な絵付けを目指すより、思いきった、勢いのある絵付けが良いかと)、志野茶わんの様に釉薬で勝負をするのか。。でも、志野のかいらぎ(正式な名称は分かりません。 志野釉薬特有のちぢみでしょうか?)見たいな事は出来ないと思います。 陶芸の面白さは結局は、作者の性格や、その人の持っている生命の表現になると思います。 ゆうたさんであれば、やはり、大胆な作品が良いかと。 但し、ある程度のルール(無視や外せないもの)は順守し、特に、内部の茶溜まり、茶筅摺り、茶巾摺りは、綺麗に仕上げた方が良いと思います。
  • 作品が出来上がったら、このブログに掲載させて下さい。 国宝級の作品がきっと出来るでしょう。。。。。

    抹茶茶わんの作り方も色んな流派があるようです。 以上の記載内容はあくまでも一つの手法とし参考にして下さい。

    先週に引き続き、中皿 2点と香炉 2点を作陶しました。
    前回のものの1点は、仕上げのの途中で、側壁が割れました。 なんと厚みが約2mm程で、削り過ぎ。。 写真はは作陶が終わり、亀板から切り離したところで、印花を押し、白化粧土を付けました。 
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  • 粘土 半磁土 800g(右) 900g(左) 
  • 高さ 45mm
  • 寸法 直径 220mm
  • 重さ 右 900g(作陶時)700g(削り後)650g(乾燥後)
  • 重さ 左 800g(作陶時)600g(削り後)550g(乾燥後)
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    白化粧土を塗った状態です。 白化粧土は、水で薄くして塗りました。 たこ焼きの生地見たいな薄さです。 この方が仕上げ作業が簡単になります。
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    一日ほど置き、ある程度乾燥させます。 台所用の鍋の焦げ付きを落とすスチールウールで印花の部分を一つずつ丁寧に化粧土を落として行きます。 印花の文様が少しずつ浮かび上がって来ます。 2か所ほど削り過ぎましたが、余り完璧なものより、このほうが景色になります。 薄い化粧土でしたので、5分ほどで作業完了です。 白い半磁土に白化粧の象嵌ですが、本焼きで白化粧土が真っ白に仕上がりますので、十分なコントラストが得られます。
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  • アロマポット: アロマキャンドルや、インセントを入れて使います。 一部バリが有りますが、スチールウールでバリ取りをし、素焼きをします。粘土 半磁土 
  • 高さ 95mm
  • 幅 100mm
  • 重さ 180g(乾燥後)
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  • アロマポット 2号。 同じ様なものですが、もう少し、洗練された文様の透かし彫りが出来れば良いと思います。粘土 半磁土 
  • 高さ 90mm
  • 幅 80mm
  • 重さ  200g(乾燥後)


  • 《今週の本焼き》
    前回紹介した小皿10点が上がって来ました。
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    昨日は南部生涯学習センターでの秞掛けでした。 マグ2点、中皿 1点、花瓶 1点の施秞が終わり、夏休み連休明けには完成予定ですが、もうひとつと言った感じです。

    猛暑のおり、健康にご留意下さい。

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    この記事へのコメント

    柴犬ゆうた
    2015年07月28日 19:34
    私も抹茶茶わんを作ってみたいのですが、五つの岳とそれをつなぐ山道をつくると有りますが、初心者の私ならお茶碗に模様等入れない方が良いでしょうか?模様がお茶を頂いた時に何処に収まるか?難しいです。
    柴犬ゆうた
    2015年07月29日 17:32
    回答有難うございました。何度も何度も読まさせて頂きました。一つの抹茶茶わん、難しいですね。私には無理だと、しかしチャンスがあれば挑戦したいものです。
    柴犬ゆうた
    2015年08月17日 10:29
    「残暑お見舞い申し上げます」
    前回もコピーさせて頂きました。今回も又、又勝手にコピーして勉強させて頂いております。釉薬によっての色の変化面白いですね。楽茶碗は、きまり事が厳しいと聞きました。鉄赤、白萩の茶わん内側の線それも初めて知りました。無知な事です。これでは、国宝級は作れませんね。
    ノーマンリッチ
    2015年08月18日 16:15
    あんまり、形式にはまるのも個性を殺して良くないかも?織部とか、志野茶わんなどの国宝級のものでも、ピカソの絵などと同じで、本当にどこがいいのでしょう。 画商とか、その道の専門家が良いと言えば、皆がそう思うもんでしょう。
     形と手に収まった感じが良ければ、それはそれなりに良いのでは。即ち、掌を意識して、作陶や削りをして作れば、後は好みの問題で、個性のある作品の方が面白いと思います。大量生産された商品は百均で買えます。ゆうたさんの作品は世界に一つ。 重さだけは、350グラム以下に。。後は個性。
     私の作品もおたから鑑定に出して、中島先生に”良い仕事してますね”と言って貰えれば、ガラクタでも、高値で売れるでしょう。 ま~~絶対に言ってくれないでしょうけど。。。
    柴犬ゆうた
    2015年08月20日 17:23
    その通りだと思います。
    ある陶芸家の方が「1から10迄完璧な物
    て面白くないと思いませんか?使う人に楽しみを残しておく。1から10迄手は抜かないけれど、抜いたように見える物て良いですね。」と、コメントされてます。プロはかっこ良い事言えますね。その通りだと思いますが、私の作品は、一生懸命作陶しても手を抜いているような出来上がりです。この違いはどうでしょう。私には一生かかっても言えません。あとわずかな人生ですが・・・・

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